[雑誌]ゲッサン(2012/06) ここに来て確変気味に面白い(5・7・5)

 意図してはいなかった(タイトルの話)


 まぁそんなこんなでゲッサンです。
 ……すごいな、過去記事、創刊号と鉄楽レトラの話しかしてねえ

 んですけれども、小川麻衣子信者補正抜きにしても、始まった連載が面白かったり以前からの連載が盛り上がってたりで、現時点ではテンションかなり高いです。
 という話をします。聞け。

(世間的には信長とかハレドラとか熱いらしいですが俺的にはスルーです)


  • あだち充MIX。新連載。
     舞台は明青学園、とのことですがタッチは多分ちゃんと読んでない(または忘れた)ので思い入れはありません。
     ……ですけれども、漫画としてちゃんと面白かったです。
    (QあんどAは半年ぐらいからあと読んでない)
     あだち充に関しては思い入れも補正も全然ないので、シンプルに漫画として面白くなるといいなぁぐらいの覚めた期待をしつつ見ていきましょー。
  • 佐原ミズ鉄楽レトラ
     載らねえ話進まねえで一時の神テンションからは落ちてきましたけど普通に読んでます。
     鉄宇一人推しの作品から群像劇モードに話切り替えてきたということもあって(話が進めば面白くなるだろうとは思いますが)、今月みたいな露骨な「種蒔き回」の次が休載とか、雑誌購読者に優しくないよなー、とは思うおw
  • 坂ノ睦あやしや。今月で4回目。
    「確変」の主因その1です。
     前作「忍びの国」は「淡々と面白い」という感じで嫌いではなかったですが中盤以降話に付いていけなくなていつの間にか終わっていた、みたいな認識だったのですが、そんな「華のない」印象から一転して予想外にキャッチーで軽く驚いています。
    「鬼が出没する世界の鬼退治組織に所属する少女(咲)が、ひょんなことから鬼と共存する少年と接近遭遇する」と書くとラブコメ感ありますが、ある意味そんな感じで、基本的にシリアスで淡々として殺伐とした話の中にあって、咲がかわいいのがいいアクセントになってます。……嶺上開花は関係ねえだろ!
     ……いやこれブヒ目線とかそんな話でなくですね、本来これ「少年と鬼との闘争の話」で、こいつら基本陰気で更に目的意識が高いんで、それだけで話にするとかなり地味な話になる気がすんのね。(それはそれでありだとは思うけど)
     そこに読者目線かつ引っ掻き回し要員としての咲が入って、賑やかだし華があるしペロペロ、みたいな感じですはい。
    あやしや
    (今月の咲さん。身体のラインが無闇にエロい(俺調べ)ので積極的に全身像を描写する方向でお願いしたい。……しかし今月は出番少なめだw)
     あとですね、「鬼退治組織」についても触れないわけにはいかなくてですね、連載4回ということでまだよくわかってないんですけど今月の出陣前の会話これだぜ?
    あやしや
    「珍妙な格好に漢字一文字の謎仮面」というアレ過ぎる風体ですが、(少なくとも今のところ)こいつら純然たる正義の味方ポジションであり、「咲がかわいいのがいいアクセントになってます」という俺のコメントの意味がご理解いただけたのではないかと思いますw
    (作者が純然たる趣味で突っ走るとこっち方向になるんだと思っているw)
  • 田中ほさな時坂さんは僕と地球に厳しすぎる。
    「確変」の主因その2です。
     ……いろんな意味で云いたくないんだけど云わないと話が進まないから云いますね、「特に面白いとは思わないし時坂さんのキャラがかなりウザいんだけど何故か超ツボ(性的な意味で)」
     理由がまだ俺内で整理できてないので小田和正風に云うと言葉にならない、今風に云うと名状しがたいのですが、要素レベルの完成度とは異次元で好きすぎてヤバいです。
    (この感覚が他の人に共有・理解可能なのかどうかもよくわからないので深く言及しませんが時坂さんの薄い本が量産されるためにアニメ化されると俺が喜ぶのではないでしょうか)
     とりあえず時坂さんはもっと酷い目にあわせましょう(提案)
  • アントンシクリンドバーグ
    「最近ゲッサン面白いから感想書こう」ってのは先月時点で思ってたんだけど結局一ヶ月書けなくて、でいて今月の展開が神ってたので先月時点では言及する気がなかったけど追加したのがこの作品になります。
     ……過去編といいますか、シャークが死ぬまでと死んでから暫くの展開(つまり、ここ最近ずっと)は、話が何処向かってんだかよく判らん、というのが正直なところでしたが、今月は凄かったな! 一気に取り返したというか「このためか!」みたいな顔しています。
     敵の帝国のお姫様さらって逃げるとかベッタベタで超燃えるわw
    (マジ顔からのスカートめくりは唖然としたがw)
    リンドバーグ
    (絵になる構図ですが今月一番盛り上がったのはこの前と後だw)
  • 小川麻衣子ひとりぼっちの地球侵略
     超面白い
     何と云ったらいいやら判りませんが、「ボーイ・ミーツ・ガール」×「スコシフシギ」では尋常でない完成度です。
     少年のモヤモヤした感じやら(少年目線での)ヒロインのわけの分からなさやら、そしてちゃんと可愛いヒロインの造形やら、もうねもうね、もうね。
    ひとりぼっちの地球侵略
    (「秘密基地」で黙って本を読みながら「一人で他所の星に来て地球侵略のパートナーとしての俺を迎え入れたこいつの心境は如何ばかりか」とか想像している場面。……まぁ、こんなこと考えてしまったら顔を直視はできないやねw)
     一般的(典型的)なラブコメと違うところを挙げるとするなら主人公の少年の造形(生い立ちやら夢やら思考回路やら)がそこそこしっかりしている、ということかと思いますが、それだけでここまで変わるのか、というか「ここまで変わるのはそれだけではないだろうな」みたいな感じです。
     とにかく最高。マジで。
    (今月もそうだけどカラーすげえイイので単行本にまんま載せてほしいなぁ)

 連載回数の若い奴の単行本出る頃またなんか書きますが、俺が忘れててもみんなちゃんと単行本買いましょうね!!

ゲッサン 2012年 06月号

出版社:小学館( 2012-05-12 )

定価:¥ 550

雑誌 ( ページ )

ISBN-10 :

ISBN-13 : 4910035770624


適当な話題×3(ウェヒヒ蜂・危ノーマル・抜ける車)

■ウェヒヒ蜂(怒首領蜂最大往生)
 ニャル子さん記事でチラッと触れた怒首領蜂シリーズの新作(AC)の隠しボス(?)のCVが悠木碧なんですってよ奥さん!

 バーリアーwwww
 平気だもーんwwww

 ……うん、無理w

バーリアーwwwwwwwwww平気だもーんwwwwwwwwwったー 被ブックマーク件数
http://shindanmaker.com/222039
(こんなのまであった)

■危ノーマル系女子
「かつてカトウハルアキだった」でお馴染みの真田ジューイチのWEB連載です。
 ……えー、ここ見てる人向けの説明としては、断裁分離のクライムエッジ(緋鍵龍彦)とハームフル・ビューティフル(高崎ゆうき)を足してちょっと黒咲練導混ぜてから2で割った感じでしょうか。(黒咲練導だけ個人なのは気にしないべき)

危ノーマル系女子 被ブックマーク件数
http://comic-meteor.jp/abnormal/

 俺は好きだしこれが100万部売れる世界になったら日本ヤバいと思うw


■抜ける車
 このスレの話なんですけど

エロくて抜ける車教えろ あしたがみえない 被ブックマーク件数
http://asitagamienai.blog118.fc2.com/blog-entry-1581.html

 要は変名使いまくるエロゲ声優の話なんだけど「えっ全部同じ人なのうわマジかよ」みたいな顔してる
 声とか芝居とかじゃなくて、あー何て云うのかなこの胸のモヤモヤは
 あまーい にがーいそしてグッとこみ上げてくる想い 繰り返すエンドレスな日々にフと頭をよぎるものは
 それが答えだ!(ニャル子さん風の本編に無関係なネタの挿入)
 ……ええとw、「あっあっ」みたいな嬌声、の、抜け方? というか後に引き方? が、なんかすげえ特徴的でちょうエロい。
 キャラとかシナリオとかと無関係に演技だけでエロい。すごい。ジークハイル!(謎)
(取り敢えず作品タイトルは片っ端からメモ、約束だ!)

 しょうじきたぶんでてればなんでもエロくなるんだけどワルロマとかころしにきててうちゅうやばいですね。

ワルキューレロマンツェ[少女騎士物語]初回限定版

ワルキューレロマンツェ[少女騎士物語]初回限定版

定価:¥ 9,240

Amazon価格:¥ 5,980

カテゴリ:DVD-ROM

発売日:2011-10-28


逢空万太「這いよれ!ニャル子さん」 相当ディープな人でも全てのネタは拾えないと思うぞこれw

 原作です。
 今んとこ俺が1-6まで既読なので、そこまでざっくりいきます。
(7-9はまだ積んでます)


 アニメの1話が無料公開なんで見てもらうと早いんですが(のっけから説明放棄)

 主人公の八坂真尋青年の元に、クトゥルー神話に原典を持つ邪神(外面は美少女)が沢山やってきてはトラブルを巻き起こしていくので世界は今日も大変です、みたいな話。

 ……紹介適当ですが、何故かというと、話の本筋が適当だからです。
 予定調和的なトラブル、予定調和的な解決、時々新キャラが増える。
 大目的があったりラスボスが居たりしないので、時々新キャラが増えるという点を除いては読む順番すら問わないかもしれない。

 批判ではないですよ。
「ストーリーを楽しむ作品ではない」と云いたいわけ。


 いやもうとにかくネタ密度が圧倒的。ありえんw

 アニメ(ニコニコ動画のコメント)ではアニメや特撮系の(元ネタがTV媒体の)ネタへの反応が多いし、作り手側も多分分かる人の少なさそうなネタはアニメ化に際してオミットしてると思うんですが、原作はもう本当にあたまおかしいです
 そんなの誰が拾うんだみたいなネタが平然とある。
 作者のインプットがあまりに広範で、その時点でもうリスペクトに値しますマジで。
(俺はもちろん「俺が拾えたネタ」にしか反応できないわけですが、「これはなんかのネタだな」と思うけど元ネタはわからない、みたいなのが異常に沢山あります。判らなかったら判らないなりに流してOKなのでハードルは低いっちゃ低いw)


 ここで独断と偏見による俺が笑ったネタベスト3、をやろうと思ったんですが、5巻と6巻の前半のめっさ笑った小ネタを発掘できなかったので3巻の話をします。
 ついでに作品としての魅力にも触れましょう。
(それぞれ1行程度のしょうもない小ネタだったと思いますがあまりにツボって30秒ほどピクピク震えていたはずだ)

 3巻冒頭、ひょんなことからニャル子と真尋が入れ替わってしまいます。(俺がお前でお前が俺でネタです)
 で、そうなった原因を辿って行くとこのエピソードのボス的存在が居てそいつと対決、みたいな展開。

 ボスが普通に強いんですよね。あと、ニャル子と真尋が入れ替わっているせいで、宇宙CQCとか使えないという戦力ダウンもある。
 要は大ピンチ。
 そこで敵ボス(肩書きは「大首領」)が厳かに告げるわけよ──「これから貴様は何の手助けも受けず、ただひたすら死ぬだけだ。どこまでもがき苦しむか見せてもらおう──死ぬがよい」。

 1分ぐらい笑い転げたわw
「それかよ!」とw

 この記事前半で「そんなの誰が拾うんだみたいなネタが平然とある」って書いた理由がお判りいただけたでしょうか?
 怒首領蜂ネタですw
 以後しばらく、普通にシリアス展開でニャル子と真尋大ピンチ、っていう展開と並行して怒首領蜂
 このバランス感覚はねえw どうしましょう?w

 かなりヤケッパチっつーか「誰が受け止められるか判らないけど、届く人に届け!」みたいなノリを感じるんですが、であれば俺も「オッケー、刻んだぜ!」ぐらいは云わないといけないような気がするのよねえw


 ネタ密度の濃さって方だけ目に付きやすいですが、文章の緩急というか展開の緩急というか、文章自体がそもそも下手ではないです。
(途中から文章末尾の「~な真尋だった」が多すぎることが引っかかるんですが、目を潰れるレベルです)

 で、キャラクター造形というのでしょうかね、特にニャル子と真尋について、「ただ判りやすいネタ要員でないニャル子」「ただ判りやすいツッコミ要因でない真尋」という点はポジティブに評価されていいと思うんですが(レビュー的にはこの点をきっちり掘り下げるべき)、とりあえず気力がないのでまたの機会に譲ります。(えっ)
 この二人にある程度以上の感情移入をするからシリアスな展開でドキドキする、そしてその緊張感を豪快に無視した馬鹿ネタで笑いが止まらない、みたいな面は、あると思います(CV阿澄佳奈)。


 1巻から読むのが正統派ですが、近場に勧める人がいるなら、適当にその勧めに従って読んでもいいかもしれません。
 ちなみに3巻はアニメ見てるならいきなり読んでもOK(アニメでは今のところやってません)、原作なら2巻飛ばしてもOKっちゃOK、かなw


■参考
 関係するようなしないような、阿澄佳奈ファン視点によるニャル子さん記事置いときます

各論に噛み付いてても埒が明かないなら、再度きちんと自分の立場を明らかにするしかないじゃない! – まぐねしうむ・リボンだいありー 被ブックマーク件数
http://d.hatena.ne.jp/MagnesiumRibbon/20120422/p1

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

著者/訳者:逢空 万太

出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-04-15 )

定価:¥ 630

Amazon価格:¥ 630

文庫 ( 272 ページ )

ISBN-10 : 4797354143

ISBN-13 : 9784797354140


這いよれ!ニャル子さん 3 (GA文庫)

著者/訳者:逢空 万太

出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2009-10-15 )

定価:¥ 641

Amazon価格:¥ 641

文庫 ( 312 ページ )

ISBN-10 : 4797356359

ISBN-13 : 9784797356359


這いよれ!ニャル子さん 6 (GA文庫)

著者/訳者:逢空 万太

出版社:ソフトバンククリエイティブ( 2010-12-16 )

定価:¥ 630

Amazon価格:¥ 630

文庫 ( 288 ページ )

ISBN-10 : 4797362928

ISBN-13 : 9784797362923


【極論では】生涯未婚率20%が問題だと思うならインターネットを禁止せよ【いかんのか】

(この記事にはひとつ嘘があります)


 男性の生涯未婚率が20%を超えた、という話がちょっと前の読売に出てました。
(その更に前にはbiz誠に出てました。
 並べてみると、読売の記事がダントツでひどい(出展とか「何の調査の20%か」とか全く不明)。これは余談)

生涯未婚の男性、2割を突破…30年で8倍 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 被ブックマーク件数
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120430-OYT1T00710.htm
 多分出展はこれ

 さてそこで、「男性の生涯未婚率が20%を超えた」ということについて適当に考えてみましょうというのがこの記事の趣旨であります。
 ……予告しておきますが「そんじゃーね」で締めます。


 時々「若者には金が無い」「不景気だからな」みたいな意見を見かけるんですが、それは多分違うと思う、というか、間違ってないけど一因でしかない、と思うのね。

 結婚を商品に例えてみますよ。

「結婚という商品が、昔より20%の売上減です」となったとき、考えるべきなのは
・結婚という商品の価値(⇔結婚という商品が満たす需要)はなにか
・価値と価格は見合っているか
 の両面であって(他にもあるでしょうけど割愛)、「金が無い」論ってのは後者についてのアンサーだけど、それは「結婚は引き続き魅力的な商品である」ということを暗黙のうちに前提としていて、そこちょっと違うよね、と云いたいわけよ。

 ……とか書きながらネット検索してたら結婚についての調査資料を見つけました。
 2006年なので微妙に古いけど、「最新の状況」以外についてはそれなりにOKと思います。
世代間関係から見た結婚行動被ブックマーク件数(PDF)
 調査の内容やら何やらは気になる人だけ見て下さい。
(クソ長いので基本的には読まなくていいです、参考程度)

 で上記の調査、「10 おわりに」部分を以下に引用(一部)。(改行のみこちらで修正・強調は引用者による)

 追加的な観察として次の点も指摘しておきたい。近年、結婚に関する制約が消滅し、個人同士の合意のみで結婚が選択できるような状況になったにもかかわらず、結婚経験率は低下している。これは、いわば、規制緩和が起こっているのに市場メカニズムがなかなか機能せず、効率的な資源配分が起こっていない状況に相当する。では、この原因をどう考えればいいのだろうか。我々は2つの考え方があると思う。第一に、結婚という私的な契約がその他のより公的な契約(例えば、労働契約)に基づく制約の負の効果を吸収しているのではないかということである。すなわち、労働市場の2分化、正規労働者の過剰勤労時間と非正規労働者の低賃金と雇用不安によって、いずれのグループに属していても結婚がなかなか容易に行えないような状況にある。これが、本来は自由な恋愛結婚を促進するはずの機能を阻害しているという考え方である。国際経済学や経済政策で、自由化や規制改革の順序(sequences)が問題になるが、間違った順序で自由化を促進すると、他の市場での規制の影響を受けて本来自由であるべき市場が歪められてしまうという状況が生じることが指摘されているが、それに似たものがあるように思う。第二に、民法学者の中には、民法の流れを「家」制度の破壊の歴史であると捉え、家族は消滅し、独立した個人の緩やかな集合体として社会は機能するようになるのだと考える人もいる。とすれば、結婚に対する障壁がなくなっても、結婚を積極的に行い家族を形成するというインセンティブ自体が低下しているとも考えられる。もちろん、国民の 80% 以上が結婚し家庭を持っている状況で、家族が消滅するという議論は杞憂にすぎないという議論もあり得る。しかし、少子化対策を中心とした経済政策においても、家や家族のあり方が今後どうなるのかを見定めた上で対応しなければ、見当外れの政策を導入するリスクもあることを十分認識しておく必要がある。

(労働環境云々の話は経済的な側面の話すね)


 ここでやっと本題、タイトルに戻ってきます。
・家制度が機能していた時代
・家電製品等や外食産業の整備が不十分だった時代
・「会社を離れた環境でのコミュニケーション」が手薄だった時代
 というのは概ね重なって、印象レベルでは90年~00年ぐらいまでだと思います。

 その頃から今に至るまでの変化で、ここで話題にしたいのはポケベル→携帯電話の普及、インターネットの一般化と2ch→mixi→Twitter/Facebookの普及、という側面。
(「女性の社会進出」「バブル崩壊」「自民党の緩やかな凋落」といった話も絡める余地がありますが割愛。)
 ここでは「『家』から切り離された『個人としての私』が成立していく過程」という捉え方をしておきます。

 で、こんな話を見かけました。

相手は誰でもいい多対多のコミュニケーション : ARTIFACT ―人工事実― 被ブックマーク件数
http://artifact-jp.com/2007/06/29/multicommunication/

「もっと私を見て!」じゃないですが、「他の誰かではない『私』を見てくれる他者との接続機会としての結婚」、という補助線を引くと判りやすくね? って話ね。
(リンク先の話から連想した話で直接は関係ないです、念のため)
 ……としては、2ch(匿名コミュニケーションの時代)までは市場を食い合う存在では無かったでしょうが、ハンドルネーム等の顕名(黒木ルールの実名)というのは、おそらく「結婚」と競合します。
(もちろん会社や(家制度が色濃く残った)実家では、個人であること以上に会社や家の構成部品として必要とされるわけですから、論外)

 想像してごらん、TwitterもFacebookも、mixiも2chも、そもそもインターネットも、それどころか携帯電話すらない社会を。(ジョンレノン風)
 ていうか想像するまでもなく、20年も遡ればそんなものは全部ないんですけど。
 ……そういったものが仮に今でも無かったら、「寂しいから結婚する」って人は、少なくとも今よりはずっと多いと思うのよね。
(歴史のifは云ったもん勝ち、という自覚はありますw)

 タイトルはそういう話です。
 反語よ?1  一応断っておくけど。


 で、これはあくまで「大人世代が結婚しないこと」(非婚化)についての話で、非婚化対策は直接は少子化対策にならないだろうなーっていうイメージがあります。ノー根拠。米軍情報。
(子供を持たない世帯への増税、という議論はあるようです。方向性は正しくて、そして絶対実現しないと思うけど)

 じゃあの。

じゃあの。

著者/訳者:竹原慎二

出版社:宝島社( 2007-07-10 )

定価:¥ 1,050

単行本 ( 160 ページ )

ISBN-10 : 4796658734

ISBN-13 : 9784796658737


  1. 「禁止することなど出来ないのだから、非婚化は止まらない」と云っています。 []

津留崎優「箱入りドロップス」 なにこのかわいいいきもの!!

 無印きららで連載中、著者2冊目の単行本。
(1冊目はマケン姫スピンオフ、読んだけどあんまり印象ないわ)

「成人するまで家から出るな」「小学校中学校には通わず家庭教師を呼んでいた」そんな超箱入りで育てられた西森雫。
「さすがにそりゃねーだろ」という姉の計らいで高校は普通に通うことになり、顔が怖い主人公(春日井陽一)の隣の家に引っ越してきた……。

 から始まる「西森雫とゆかいな仲間たち」みたいな話。


 基本的なノリ、雫の造形としては「よつばと!」のよつばみたいな感じで、あの子供テンションの高さを維持しつつ年齢(=女の子らしさ)と常識レベルを引き上げた感じ、かな。
箱入りドロップス
(学校の屋上から外を見て曰く・もちろん→が雫)
(一応補足しておきますがこれはギャグ顔です)

「異世界/外国/病気/世間知らず」なヒロインミーツ凡人主人公なラブコメ、ってかなり生理的に嫌いなんですが、これはラブコメじゃないのでアリですw
(そういえばこういうラブコメ、2010年代になってからあんまり見ない?)

(余談なので「生理的に嫌い」な話は注釈で。スルー可1

 よつばと! になぞらえましたが、見るもの全てが新鮮な雫がいちいちオーバーアクションな反応をするのが小動物感あって超かわいいです。
 この点は保護者目線。
箱入りドロップス
(初めて海に行った、その社内にて。「この評定が可愛い」ということを作者が判っているという安心感はあります)

 ……だけではなくて。

 陽一と雫は高校一年で、であれば普通は照れが入って出来ないこと、云えないこと、これを直球でぶつけてくるのですよね。
 キラキラした目で。
箱入りドロップス
 うん、死ぬねw ときめいて死ぬ。スタバに行くだけでこれだぜ?w

(ちなみにこのコマ、連載時から描き直されてますね。(偶々気付いた)
 ↓、連載時)
箱入りドロップス

 また、この二人を中心としつつ、トリックスター(女)の桂木萌と、トリックスター(男)の相ノ木啄人が、話題の起点になるわこの二人を弄るわ群像劇の構成員になるわと、かなり縦横無尽な活躍をしています。
 ……うん、「活躍」というのが相応しいな。
 陽一と雫だけではこの作品の味は絶対に出てないです。(サブキャラは他にもいますがここでは割愛)
箱入りドロップス
(下のコマの二人が萌と啄人。「まさに悪友」みたいなこの距離感がまた良いのよねーw)


 もちろん、陽一も、普通に良い人。(顔は怖いけど)
箱入りドロップス

 ……登場人物みんないい人ばっかりというのは眩しすぎて直視できないというかニフラム食らって光になる気がしなくもないですが、作品、というか作中の空気はもう全く素晴らしいです。最高。
(自分の高校時代に重ねると砂になる可能性があるので要注意だw)

 今のきららでは(ていうか歴代でも)、「女の子たくさんキャッキャウフフ」ではない方向では本作と「ぱわーおぶすまいる。」が双璧かと思います。
 この方向性がアリなら、必読

箱入りドロップス (1) (まんがタイムKRコミックス)

著者/訳者:津留崎 優

出版社:芳文社( 2012-04-26 )

定価:¥ 860

Amazon価格:¥ 860

コミック ( 120 ページ )

ISBN-10 : 483224146X

ISBN-13 : 9784832241466


  1. 「そういうラブコメ」って、ボンクラ読者がボンクラな自分を肯定したままヒロインに対して俺TUEEEEしたいだけ、というのが露骨に透けて見え、馬鹿にされているようで非常に不快。主人公が俺TUEEEEする状況というのは裏を返せばヒロインフルボッコ状態なわけで、そんなん面白がってたらミソジニスト一直線ですよ、全くもう。
    ちなみに本作においては「ヒロインかわいい」はあっても「主人公TUEEEE」は皆無です。 []

カレンダー

2012年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

全力プッシュ中

叶得! 叶得! 叶得! 叶得ぇぇうううわぁあああ(後略
1巻感想
2巻感想
3巻感想

作者インデックス

FLIPFLOPs kashmir Key ms nino OKAMA OYSTER SASAYUKi あっと あらた伊里 かきふらい きぎたつみ きゆづきさとこ しゃあ すか たなかのか ちょぼらうにょぽみ ていか小鳩 ひげなむち ひな。 ほた。 まりも みそおでん みた森たつや みづきたけひと みなもと悠 みやもとゆう めいびい やまぶき綾 ゆりかわ よしだもろへ よしむらかな アサウラ アントンシク イダタツヒコ カネコマサル コバヤシテツヤ ストロマ ナヲコ ハノカゲ ハロルド作石 ヒロモトヒロキ ボストン・テラン ムラ黒江 リサリサ 万城目学 三上小又 三宅乱丈 丸川トモヒロ 乃花タツ 九井諒子 仙石寛子 伊藤仁 伊藤明弘 佐々原憂樹 佐原ミズ 倉橋ユウス 倉田嘘 倉田英之 六道神士 冲方丁 刻夜セイゴ 北山猛邦 卯花つかさ 厘のミキ 原悠衣 双見酔 口八丁ぐりぐら 叶恭弘 土塚理弘 土居坂崎 城平京 堀田純司 大和川 大岩ケンジ 大月悠祐子 天杉貴志 天獅子悦也 天王寺キツネ 奥瀬サキ 子安秀明 宇佐悠一郎 安倍吉俊 安藤慈朗 定金伸治 宮下裕樹 小原愼司 小暮マリコ 山口雅也 山本ヤマト 山田秀樹 山西正則 岡本タクヤ 岩原裕二 岩本直輝 峠比呂 嶺本八美 川上真樹 庄名泉石 志摩時緒 支倉凍砂 新井英樹 月吉ヒロキ 月見里中 有栖川有栖 有楽彰展 有馬侭 李秀顯 東山翔 東雲龍 林達永 柳広司 柴田ヨクサル 桂明日香 桐原いづみ 桜井慎 森達也 楓月誠 榊一郎 槇えびし 橙乃ままれ 櫻太助 歌野晶午 水上悟志 水谷フーカ 江戸屋ぽち 河内和泉 河野裕 法月綸太郎 津留崎優 流星ひかる 浦賀和宏 海堂尊 清野静 渡会けいじ 源五郎 灰村キヨタカ 烏丸渡 片山憲太郎 片岡人生 片桐敬磨 犬星 玉岡かがり 琴久花央 田中ロミオ 田中一行 田口仙年堂 相沢沙呼 真じろう 真田鈴 睦月のぞみ 石持浅海 石田敦子 石見翔子 石黒正数 神寺千寿 祥人 秋山瑞人 秋風白雲 竹宮ゆゆこ 竹宮ジン 竹山祐右 笠井潔 笹倉綾人 米澤穂信 糸杉柾宏 納都花丸 絶叫 綾辻行人 緋鍵龍彦 緑のルーペ 花田十輝 荒川弘 荒木風羽 藤こよみ 虚淵玄 西澤保彦 誉田哲也 諫山創 谷川流 近藤一馬 逢空万太 道尾秀介 道満晴明 邪武丸 鎌池和馬 関谷あさみ 降矢大輔 陸乃家鴨 雨音たかし 霜月絹鯊 高尾じんぐ 高崎ゆうき 高木信孝 高遠るい 高野和 高野和明 鬼八頭かかし 麓川智之 麻耶雄嵩 黒田bb

メールフォーム

お名前

題名

メールアドレス(省略可)

メッセージ本文

公開していい?
いい だめ