えー、控えめに表現しまして、……無茶苦茶面白いですな。
わくわくする大冒険がしてみたいな。物語みたいな。悪党に狙われて困っている女の子を颯爽と救うような話が理想ね。日常の中のふとしたできごとから幕を開けて、しだいに謎が膨らんでいく不思議な展開、中盤はミステリーあり、活劇あり、友情ありの総天然色の大冒険よ。お待ちかねのクライマックスには悪党をやっつけて、もちろん最後は綺麗な大団円を迎えるの。すべてが終わったあと、前よりも少しだけ世界が輝いて見えたら素敵よね!
本作冒頭でのリンネの言葉ですが、ほい[Google:わくわくする大冒険がしてみたいな]。
本作は要するにこの一言に集約されると云っていいでしょう。粗探しをしようと思えば出来るでしょうが、ちゃんとした「お話」を読んだのは久しぶりな気がするので、無粋なことは止めておきます。
っで。
俺の趣味に引きつけて語ると、また夏なんだなこれが!
なんでこう「ちょっと良い感じの冒険モノ」とか「ちょっと切なくなるジュヴナイル」とかの舞台は夏なんでしょうね!?
外気の暑さと空の青さの記憶ですか? ……そーんなに感傷的になってるつもりはないんだけどなぁw
……ここんところライトノベルを袈裟でぶった斬っていたのでその絡みで云うと、別に「ライトノベル」というラベルが振られた作品を憎んでいるとかそんな訳ではなく(あ、でもそういうことにしておいたほうが面白いかも)、「(読者が投影された)主人公が『上手くやる』過程で(読者の)承認要求を満たす、という構造が透けて見える作品」を見ると、「お話」を冒涜されたような生理的嫌悪感が先に立つってだけなんですがね。はい古いオタでサーセンw
本作は前述のように、キャラも立ってるけどそれ以上にちゃんと「お話」してたので、否定する理由は全くないです。
これがバカ売れするようなら(俺が)「ライトノベル読者」を見る目も変わるんだけどな?
著者/訳者:清野 静
出版社:角川書店( 2007-07 )
定価:¥ 580
Amazon価格:¥ 580
文庫 ( 332 ページ )
ISBN-10 : 4044732019
ISBN-13 : 9784044732011



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