[単行本] 荒木風羽 ≫ そして僕らは家族になる

 例えばCIRCLEさーくるなんかがそうですが、「超現実設定抜きの『平凡な日常』コメディ」1 というのは、時として読者に自身の過去を振り返らせて「ああ、俺にもあんな○○があったらなぁ」等と連想してしまい鬱になる、ということがありまして、本作も割とそのケがありますw

 両者に共通する点は、主役級の男性キャラが登場する、ということ。(境・幸助)
 これは読者目線での視点人物として機能します。

 逆に異なっている点は、本作の方は導入部で「突然同居」という「イベント」がある点でしょうか。
 この点をあっさり乗り越えられると(乗り越えられる上級者にとっては)「CIRCLEさーくると同じ箱」に入るでしょうし、そこで引っかかるようだと「まじん☆プラナと同じ箱」に入るのかも知れない、と思います。

 以下、あらすじ。

 目が覚めたらギャルゲ(全年齢推奨)のハーレムルートが開通していた

 マジでw

「『平凡な日常コメディ』じゃなかったの?」うん、そのはずなんだけど、どう見てもギャルゲ設定なのね。
 ただ、その美味しい設定で腰が引けてるやら朴念仁っぷり発揮しまくりやら、幸助の振る舞いが明らかに俺
 このヘタレっぷりをニヤニヤしながら眺めつつ自分の過去を重ねて凹む、というのが恐らく作者の意図した正しい読み方であろうと思います。(ない

 あ、ちなみに俺だったらハーレムルートでもバッドエンドへ行ける自信があります。
「僕たちずっと友達だよね」です。

 日常生活やそこでの会話の掘り下げはかなり丁寧なんで、基本的にコメディとして面白く読めると思いますが、上記の理由から特に、「楽しい学生ライフを過ごしていない、かつ、『ぼくのかんがえた理想的な学生ライフを思い浮かべてはニヤニヤした後我に返って凹む』のが好きなマゾ野郎」には必読だと思います。
 俺以外に居るかは知らないw

 ……いやもうね、「楽しそうだなー」と。2
 はぁ……。

そして僕らは家族になる (1) (まんがタイムKRコミックス)

著者/訳者:荒木 風羽

出版社:芳文社( 2008-11-27 )

定価:¥ 860

Amazon価格:¥ 860

コミック ( 120 ページ )

ISBN-10 : 4832277588

ISBN-13 : 9784832277588


  1. 範囲や定義は人によって若干差異があるとは思います。 []
  2. 楽しさが「どのぐらい」からリアルなのかの匙加減が判らないので「これでもひょっとしたらあるんじゃね?」ぐらいには思ってしまうw []

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