このエントリで参照する「『とらドラ!』に関する議論」をまず列挙しておく。
興味がある方は参照されたい。
(……が、本エントリ内では「とらドラ!」の具体的な内容には触れない1 。あくまで「俺のラノベ観」の話をする)
- 週末に「とらドラ!」の原作読んだけどよ
- http://anond.hatelabo.jp/20090209001638
- 続:週末に「とらドラ!」の原作読んだけどよ
- http://anond.hatelabo.jp/20090210124608
- 『とらドラ!』について少し考えてみた – ビジネスから1000000光年
- http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20090209/1234169785
- とらドラで感じたこと(超暫定) – NaokiTakahashiの日記
- http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20090210/p1
- 関連する記事は沢山あるが、この辺(特に一番上)読んどけばとりあえずOKかと思う。
変わったというからには「変わる前」があり、一言で云うとそれは「バカが読むもの」といったところ。増田語で云うところの「下に見ている」でも構わないが。
……ちょっと硬く、というか「ちゃんと」表現すると、「『作品性』の観点では殊更顧みる価値がない」あるいは「小説のサブジャンルとしてならまだしも、ラノベ特有の『考慮すべき価値』があるとは思わない」、といったところか。
(「とらドラ!」を例に説明すると、「『小説』としてなら『とらドラ!』を評価するが、それとは別に『ラノベ』の中で評価することには意味を見出さない」という感じ)
で、その認識に修正が入ったよ、という話。
(大元のネガ評価については「グロスで見れば小説として普通に質が低い」以上の説明は不要かと思う)
(基調としては変わっていないけれど、「ひどく大きな『例外ケース』があるようだ」というのが大意)
以下しばらく漫画の話。
歴史的には「大友以後」云々の話になるのか、とにかく現時点(2009年)で漫画に一般的に要求される画力の水準というのは、それなり以上に高度だと云って良いかと思う。
(もちろん「白い漫画」もあるが、それらが「白い漫画」として認識されるということは、逆説的に他が「白くない」ということだ)
単純な作画密度だけでなく、心理やあるいはスポーツ等の描写が濃密になっている、という点も併せて指摘しておく。
「何時から」といったことは知らないが、一年ぐらい試合が続いているとか、いつまで経っても半荘が終わらないとか、良くある話。
そうするとどうなる?
……どうもこうもないな、「話があまり進まなくなる」。
もちろん心理描写がキーになるような話もあるので一概には云えないが、「○○が××した」「そして△△が□□した」と表記できるような「イベント消化ペース」は確実に遅くなっている、はず。
……あ、ここでいう「イベント消化ペース」は、現実の実時間との対比で、です。
(重要:何も参照せずイメージで語っているので、事実と異なっている可能性があります)(確実じゃねーじゃん
もちろんそれは「読者がそのようなものを望んだ」結果なのだろうけれど、「白い漫画」と「黒い漫画」が二つ並んでいたら(内容が同じなら)後者に惹かれるのは自然な話かと思う。また、話がまだあまり進行していない段階で読者に「この作品は面白そう」と思ってもらうためには絵に注力せざるを得ない、ということでもあるだろう。
……話が逸れた。
そこまで踏まえたうえでライトノベルを捉え直してみると、(人気が出た作品については)刊行/進行ペースが圧倒的に速いことが特筆されて良いかと思う。
(例えばとらドラが3年で10冊、禁書目録が5年弱で18冊、狼と香辛料が3年で9冊、シャナが6年強で22冊)
物理的な刊行ペースでも週刊誌連載の漫画に迫る勢いだが、特に(概ね)1冊1エピソードだという点を押えておきたい。年3冊なら年3エピソード相当、と。
「年3エピソード」って、なんというか、凄いよ?(どうもとらドラのアニメではそれを2週で消化しているらしい2 がそれはここでは気にしない)
現状では、そのペースで「話」を進められるのは(TVドラマ/アニメを除いては)ライトノベルしかない、ように思う。
「だから何」という点については、まだ結論を出しかねている。
ただ、こと「話のダイナミズム」という点に関しては、(場合によっては)ライトノベルが最も有利になりうる立場にある、とは云えるのかと思う。
(それなり以上に人気を得て・十分に速いペースで続刊を書く、というハードルをクリアした上での話ではある)
……続刊がさっぱり出ない場合には、それは漫画に普通に代替されうるので、俺としてはどうでもいいかな。


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