前置き略。
俺が好きな作品というのは大雑把に二系統あって、
A) 「俺の世界」を広げてしまうような作品
B) 「時代の空気の変化」に敏感に反応するような作品
です。
Bはいわゆるニッチ・マニア系で、電撃系(や萌え4コマ系)は、本来はこっちの枠。今回は関係ないので詳細略。
Aですが、キーワードは「見たことのない舞台・背景」「予想外の展開」「理屈より先に感覚で判ってしまう」など。
要は驚きたいというか、翻弄されたい訳ですね。
(漫画の話ではありませんが推理小説好きなのはこの辺に起因)
逆を取ると「既視感のあるテンプレ設定」「予想通りの展開」「説明されても感覚的に判らない」となり、「そりゃまぁダメだろう」というのは通じるのではないかと思います。
>>余談
キャラを立てることが何故重要かと云うと、「背景や思想がよく掘り下げられたキャラ同士の関係」は、(記号的な役割の類似する)別のキャラ同士の関係では代替が利かないから、という一点に尽きます。
「斬新な設定・展開」「読者を圧倒する表現」が可能ならそれで問題ないと思いますが、何時でも誰にでも出来ることではないので、努力でどうにかなる要素としてキャラ立ちを高める方へ向かいやすい、と。
(誰でも新井英樹になれたら苦労しないんだよ、的な話)
<<余談
ここから「天乞」<あまごい>の話。
知名度は間違いなく低い(断言)ので改めて確認しておきますが、「天乞」は電撃大王で「ていか小鳩」が執筆している作品です。
原作としてのクレジットはありませんが、原作・作画・その他、の3人ユニット、らしいです。
以下、作品内容にもある程度触れますので、作品未読で興味のある人は作品を読んでから進むことをお薦めします。
「平凡な日常が第一話の中で激変する」というと例えば最終兵器彼女あたりが思い浮かぶ訳ですが、こちらは(今のところ)あれより更に意味が判らない。
異世界なの? あるいは過去や未来なの? 「そっち」で過ごした期間に差があるのは何でなの? 世界は何で変わってしまったの? 妹は(そして他の皆は)何処へ行ってしまったの?
……一切説明なしのやりたい放題です。
まるで(本格)ミステリみたい。
「冒頭で幻想的な謎を提示し、結末で論理的にその謎を解明する」、島田荘司の「本格ミステリー宣言」はそんな感じだったかと思いますが、この冒頭部を見れば、そのように云いたくもなります。
勿論、この作品はミステリとして書かれたものではないでしょうし、ミステリ的な「オチ」を期待しているわけでもありませんけど。
……ちょっと言葉が滑ったかな、本格ミステリを持ち出すまでもなく、(キャラではなく)「謎」で話を駆動する、本来ならオーソドックスなタイプの作品だと云いたい、訳です。
(「本来なら」というのはもちろん「近年のオタ界隈でそういう作品は多くない」という認識を前提にしています)
「面白いが、面白さ以上に、興味深い」と一言で整理してしまいますが、「電撃大王がこういう作品を載せようと思ったこと」「電撃大王読者がこの作品をどう評価するか」が、作品内容と同じかそれ以上に気になるのですね、俺は。
冒頭でA/Bと分けましたが、「電撃ってB側だったと思うけどAやるの?」という点についての興味です。
(舞-HiME戦のような分り易い凡作1 を見ると「ああいつもの大王だ」とむしろ安心します)
……といった話は俺が勝手に考えたり深読みしたりしているだけで、何も考えなくても普通に可愛いし普通に面白いんでお薦めですよ、と適当に締めますw
杏のほっぺたぷにぷにしたいです | ^o^ |
(1巻では出番が殆どないけど……!)
著者/訳者:ていか 小鳩
出版社:アスキー・メディアワークス( 2010-01-27 )
定価:¥ 599
Amazon価格:¥ 599
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4048683713
ISBN-13 : 9784048683715
- 婉曲的な表現。 [↩]









