タイトルのみネタだけど本文ガチなのでそのつもりでよろしく。
(社会・世代の話とか普通にするぜ)
(以前にチラッとmagicoについて書きかけましたが(11/07/25)、実のところアレ書いたのは、針栖川が始まった(11/07/11)ときに「極端にmagicoと路線の違うの始めたなぁ、全般にノリが古い気がするがどうなん」って思ったからだったりします。
それをなんで今まで書かなかったかというと、「明快な理論で両者の違いを解説して針栖川を切って捨て、そして先にmagicoが終わったりしたら俺無様極まるな……」という保身によりますw)
(一回書きかけて結局書いてなかったすな……)
両者の「明確な差異」を箇条書きメソッドでちょっと挙げます。
| - | magico | 鏡の国の針栖川 |
| 舞台 | 異世界&ファンタジー | 現代&学園 |
| ヒロイン | 一人(固定) | 二人(可変?) |
| おっぱいとかパンツとか | 少なめ | 多め |
こういった点を総括してひとことで云うと「magicoは『オタク的』、針栖川は『ジャンプ的』」ということです。
また、この両者を並べた時にmagicoが残るということは「読者がオタク化している&『ジャンプのセンス』が古くなっている」ということでもあります。
(未婚率の上昇とか草食系がどうこうとかいう「社会」のトレンド(※1)がコンテンツ的にはそういう方向で現れている、というのが俺の理解です)
さて。
ここで関連として「wikipedia:週刊少年ジャンプ連載作品の一覧」を貼っておきます。
で、大事なこと。
magico以前の「萌え漫画(と呼ばれるような作品)」は、多分みんな上の表の右側寄りです。(全作品知らないのに云っちゃいますがw)
「複数ヒロインがいて、主人公が誰とくっつくかで興味を惹かせる」「ソフトエロで釣る」は、「男が女を所有する」欲望の延長で理解できると思いますが、今はかつてほどその欲望が強くないんですね。(というのが俺の理解)
ノー根拠でぶっぱしますが「男女同権意識」「女性の社会参加の増加」等により、「女を『所有』しようという男の意識が低下」「『所有』されることに甘んじる女が減少」という社会の変化が先にあり(≒※1の話)、その状況で「男から女への欲望」は、「私のもの」という「関連」から切り離されて、「ナチュラルボーン可愛い」「アプリオリに可愛い」という点を要求するようになったのではないか、と俺の中では整理されています。
(この点については「まんがタイムきらら関連誌がすげー増えてる」あたりも傍証になります)
(「という点を要求するようになった」という表現は微妙で、「という点でも成立するようになった」ぐらいの方がいいかもしれません)
話が壮大になってきた所でmagicoと針栖川に戻ります。
■magicoが続いた理由
「エマにはシオン」「シオンにはエマ」という関係を早々にfixさせて、「あとは安心して萌えていられる構成」という点が大でしょう。
そもそも作品自体が「シオンとエマが結婚する話」なので、この点はブレようがない。
だから読者も、(エマがシオンを好きな理由、シオンがエマを好きな理由、に同意出来ている限り)安心して「萌えていられる」。
あと、もちろん、エマがかわいい。(「別のヒロイン候補」がいないので「エマを全力で可愛く描いてよい」というのは、両者の比較では大きな差になったかもしれない)
■鏡の国の針栖川が終わった理由
ヒロインを誰にするか、「鏡の呪い」のストーリーの扱い、エロ要素どれぐらい入れるか、等々全方位的に中途半端。
三冠王みたいな選手ならともかく、一軍半の選手があれもこれもと欲張ったら何も身につかないのって自然じゃね、という話ですかね。
(バクマン理論の「色々展開できるようにしてダメなら方向転換」がいかに絵空事かという点では尊い犠牲と云えなくもないかも)
magicoやニセコイと競合してなくても、そんなに長く続いた気はしないな。
■終わりに(補足)
本文中では「ジャンプ的」な作品を全否定するような書き方になっていますが、当然、やり方次第です。
「ヒロイン二人がどっちも超可愛い」とか「エロすぎワラタ」みたいな作品だったら全然成立する。
ただ、「圧倒的な力量がある作家」ではないとき、どういう方向性のほうが「受ける作品」にしやすいか、という差はあるよね、という話です。
あと、上記の整理に倣うなら、
・ニセコイも普通に危ない
・ダブルアーツ(古味直志の前作)があんな爆速で切られたのはむしろ説明がつかない
・恋染紅葉が読切として受けるのは判る、でもあれ長編化するの難しそう
ぐらいは思います。
(magicoについてはまだ書きそびれていることがあるけど収集がつかなくなってきたのでまた後日)
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