連載時のカラーをそのまま収録、のみならず、モノクロページも全部彩色して、文字通りのフルカラー版。B6の160ページで1000円(税込)。
……実際のカラー化の作業は印刷所の人がやって、桐原いづみは監修という扱いらしいですが。

(片付けする部員を見守る榊さんの図なんですが、薄く影入ってるの判りますかね? 地味ですがカラーが最も映えた一コマだと思います)
アプローチとしては全面的に正しいと思う。
漫画好きとしてはどうせ金払うなら漫画に(あるいは原稿に)金払いたいですし。
ただ、彩色は問題ないと思うんだけど(むしろ褒められて良い気がする)、印刷が(あるいは紙質が?)どーにもイマイチな印象が。
試みには賛意を示すしコストの問題があることもすごくよく判るんだけど、それでももうちょっと頑張って欲しかったと思ってしまいます。
(俺が細かいこと気にし過ぎなのか、あるいは逆に世間的にはイマイチどころじゃなく全然ダメなのか、そこら辺の基準はよくわかりません。
手伸ばして顔から離して読む分には全然問題ないんだけど、近くで(というか普通に)読んでると、んー……)
……しかしまぁ、フルカラー作品というのはあんまり例も無いですし(無くはない)、「どのぐらい出るか判らなければどのぐらい予算を積めるかも判らない」わけで、次以降ではもうちょっといい感じの仕上げでお願いしたいなぁと思います。
(それこそあと100円200円高くなったって、その分綺麗になるなら納得もするわけで)(そのための「限定版」でしょう?)
そのためにも(「次」につなげるためにも)、みんな限定版を買いましょう(そして「印刷改善してくれ」って云いましょう)。
……これが巧くいくようなら他作品でも似たような試みがあっておかしくないわけですからね!
(今のご時世、「どこに価値を詰めばカネを引っ張れるか」はどの業界でもものすごく関心があるわけで、「フルカラー限定版は行ける」となれば広がっていく可能性は低くないと思います)
……で、ここから内容の話。
前作「ひとひら」では敵役だった演劇部部長の榊さん、を主役にしたスピンオフ作品。
大学生になって劇団を立ち上げて奮闘していたら、その劇団員の中学生から告白されて超パニック、みたいな話。つまりはラブコメ(が本線)。
スピンオフ作品とはいえ、主な舞台が高校⇒大学、そして学内⇒劇団に変更になっていて、「前作知らなきゃダメ」ということはまずないでしょう。
話の軸が榊さんと立花くんの関係にあるのは間違いないんですが、「おっかないお兄さん」の上原さんと「ド天然」松本さんの二人がトリックスター的に非常に良いポジションにいて、「ただのラブコメ」なのか「ラブコメの皮を被った何か」なのかはまだ微妙に判別がつきませんw
……まぁ、いずれにせよ榊さんのテンパリ加減を見てニヨニヨしていれば幸せな気分になれると思いますが!!

(無理すんな19歳w)(19歳って若いなぁ……(素))
榊美麗のためなら僕は…ッ!!(1)フルカラー限定版 (アクションコミックス)
著者/訳者:桐原 いづみ
出版社:双葉社( 2011-02-12 )
定価:¥ 1,000
Amazon価格:¥ 1,000
コミック ( ページ )
ISBN-10 : 4575838691
ISBN-13 : 9784575838695








