[単行本] 片山憲太郎 山本ヤマト 子安秀明 降矢大輔 ≫ 紅kure-nai

 原作の小説は、執筆者がクラックをキメていた可能性もありますが、今はまだクソの山です1
 ……というのが、漫画版の感想の前提

 で漫画版なんですが、要素の再構成はあるものの「概ね原作に忠実」と云って良いと思います。
 それは「中二テイストな諸要素」「後先考えずに行動する登場人物たち」と云った点を含めて。

 しかし、にもかかわらず本作、「漫画としては悪くない」というのが俺の評価です。
「駄目な原作を『忠実に』漫画化したのに駄目じゃないの?」って思いましたか? 思いましたね? ……つーか思え。話が進まないから。
 以下、その解説。

Continue reading [単行本] 片山憲太郎 山本ヤマト 子安秀明 降矢大輔 ≫ 紅kure-nai

  1. アンサイクロペディア:Template:スタブ (一般タイプ) []

[単行本] 片山憲太郎 ≫ 紅

「ライトノベル」の、特に「売れる」「受ける」「人気の出る」作品については俺の中に一つのイメージがあって、端的に云うとそれは「読者が主人公に自分を仮託して、その主人公の『成功』によって(読者自身の)承認要求を満たす」ためのツールである、というものなのですが、どうでしょう。「世間知らずとか病弱とか外国暮らしとかを理由にして日常生活レベルでトラブルを起こすヒロイン」を支えることを自己肯定の一部にする主人公はミリ秒の躊躇もなく消えてなくなるべきだと思うんだ俺としては。
 ……上記の読みの中で俺の本当の「ムカつきポイント」は別に「承認要求」とかそこら辺には無くて、「作品と『あんた自身』を比べたとき、作品じゃなくて『あんた自身』の方が優先順位高いんだ?」という点なのですが。……ああ、俺はどうやら「『その作品自体』よりも『その作品を嬉々として受け入れるファン』の方により強い苛立ちを覚えている」らしいんだけど。

 ……まぁ良いや。
 以下は紅の内容について。

 本編開始直後の2行を引用します。

 玄関のチャイムが鳴っていた、もう二時間も。
 それは断続的なものであり、たまに途絶えると、そのかわりに玄関の扉を叩く音が数十回続く。

 この段階でかなりコケました。強烈に中二臭い倒置に続いて無駄な指示代名詞二連発。アホか。
 ……無理やり好意的に解釈するなら「この時点で本作の文章が内容よりも雰囲気重視で書かれている」ことが判ったので、延々読み進めてからそう気付くよりは良心的な設計、ということにはなるんでしょうが。
 もっと直接的で判りやすいポイントとしては挿絵の九人中で男は主人公一人だけとか。ハイハイ。

 以降端折りますが、基本的には「主人公がウダウダしていて状況的に追い詰められて、で他人に判断を預けて「やれ」って云われたからやりました勝ちました」という話ですね。
 ストーリーライン自体も「何だそれ」って感じですがこれはまぁ好みの問題として処理します。次。

 作品的な問題点はこっちだ、「全面的に描写が足りなくて主人公その他のキャラクターに感情移入できない。展開も御都合」。
 銃で撃たれてもちゃっちゃと回復するのに敵の格闘家に殴られると深刻なダメージ(笑)。大見得切っといて最終的には「ラスボスのお目こぼしでそれまでの生活を継続」パターン(笑)。
 あとは、表御三家(笑)、裏十三家(笑)。
 ……や、そういう道具立て自体は別に良いんだけどさ、「キーワードだけ出して描写とか説明とかなしで凄いもののように扱う、それが問題なく成立して話が進んでいく」、ってのは受け入れ難いと云わざるを得ないんだな。

 ……でだな。
 実物の人に「ライトノベル原作の漫画化」についてコメント貰ったんだけど、俺が「ライトノベル原作の漫画化」について感じるのはもっと基本的なことで「原作の文章がダメでも、漫画化を担当した漫画家が真っ当なら見られる水準に仕上がる」ということ。
 それがアニメ化にまで行くと規模が膨らむんで話がまた変わってくるんだけど、漫画の場合はまだ基本的に個人プレーなんで、「原作者から漫画家に(描写がチープでも)伝えることが出来たならば、漫画家が読者に(ちゃんとした描写で)伝えることが出来る」ということ。
 勿論個人プレーなんで漫画家がタコだとバイバイではあるんだけどね。(最大のドル箱作品が黒歴史の次にまた黒歴史とかどんな冗談だ、みたいな話ね。……そこ具体名挙げるの禁止!)

 ……上記について補足しておくと、「漫画の方がライトノベルより単純に上等」と読めるかもしれないけどそうではなくて、「漫画とライトノベルでは読者が評価する観点」が異なっていて、俺は「漫画読み」の観点から漫画もラノベも評価している、ということね。(これは特に「漫画化される程度には人気の出たライトノベル」についての話か)
 この点については突っ込んで語ると長くなりそうなんで、また別の機会に。

紅 (紅シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

著者/訳者:片山 憲太郎

出版社:集英社( 2005-12-20 )

定価:¥ 650

Amazon価格:¥ 650

文庫 ( 324 ページ )

ISBN-10 : 4086302721

ISBN-13 : 9784086302722


カレンダー

2012年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

全力プッシュ中

叶得! 叶得! 叶得! 叶得ぇぇうううわぁあああ(後略
1巻感想
2巻感想
3巻感想

作者インデックス

FLIPFLOPs kashmir Key ms nino OKAMA OYSTER SASAYUKi あっと あらた伊里 かきふらい きぎたつみ きゆづきさとこ しゃあ すか たなかのか ちょぼらうにょぽみ ていか小鳩 ひげなむち ひな。 ほた。 まりも みそおでん みた森たつや みづきたけひと みなもと悠 みやもとゆう めいびい やまぶき綾 ゆりかわ よしだもろへ よしむらかな アサウラ アントンシク イダタツヒコ カネコマサル コバヤシテツヤ ストロマ ナヲコ ハノカゲ ハロルド作石 ヒロモトヒロキ ボストン・テラン ムラ黒江 リサリサ 万城目学 三上小又 三宅乱丈 丸川トモヒロ 乃花タツ 九井諒子 仙石寛子 伊藤仁 伊藤明弘 佐々原憂樹 佐原ミズ 倉橋ユウス 倉田嘘 倉田英之 六道神士 冲方丁 刻夜セイゴ 北山猛邦 卯花つかさ 厘のミキ 原悠衣 双見酔 口八丁ぐりぐら 叶恭弘 土塚理弘 土居坂崎 城平京 堀田純司 大和川 大岩ケンジ 大月悠祐子 天杉貴志 天獅子悦也 天王寺キツネ 奥瀬サキ 子安秀明 宇佐悠一郎 安倍吉俊 安藤慈朗 定金伸治 宮下裕樹 小原愼司 小暮マリコ 山口雅也 山本ヤマト 山田秀樹 山西正則 岡本タクヤ 岩原裕二 岩本直輝 峠比呂 嶺本八美 川上真樹 庄名泉石 志摩時緒 支倉凍砂 新井英樹 月吉ヒロキ 月見里中 有栖川有栖 有楽彰展 有馬侭 李秀顯 東山翔 東雲龍 林達永 柳広司 柴田ヨクサル 桂明日香 桐原いづみ 桜井慎 森達也 楓月誠 榊一郎 槇えびし 橙乃ままれ 櫻太助 歌野晶午 水上悟志 水谷フーカ 江戸屋ぽち 河内和泉 河野裕 法月綸太郎 津留崎優 流星ひかる 浦賀和宏 海堂尊 清野静 渡会けいじ 源五郎 灰村キヨタカ 烏丸渡 片山憲太郎 片岡人生 片桐敬磨 犬星 玉岡かがり 琴久花央 田中ロミオ 田中一行 田口仙年堂 相沢沙呼 真じろう 真田鈴 睦月のぞみ 石持浅海 石田敦子 石見翔子 石黒正数 神寺千寿 祥人 秋山瑞人 秋風白雲 竹宮ゆゆこ 竹宮ジン 竹山祐右 笠井潔 笹倉綾人 米澤穂信 糸杉柾宏 納都花丸 絶叫 綾辻行人 緋鍵龍彦 緑のルーペ 花田十輝 荒川弘 荒木風羽 藤こよみ 虚淵玄 西澤保彦 誉田哲也 諫山創 谷川流 近藤一馬 逢空万太 道尾秀介 道満晴明 邪武丸 鎌池和馬 関谷あさみ 降矢大輔 陸乃家鴨 雨音たかし 霜月絹鯊 高尾じんぐ 高崎ゆうき 高木信孝 高遠るい 高野和 高野和明 鬼八頭かかし 麓川智之 麻耶雄嵩 黒田bb

メールフォーム

お名前

題名

メールアドレス(省略可)

メッセージ本文

公開していい?
いい だめ