前の記事で書いた「エコール・ド・パリ殺人事件」「ジョーカー・ゲーム」「君の望む死に方」「キッド・ピストルズの最低の帰還」を買ってきた。(週末に)
で、本作から読んだ。
(この作者の別作品を読んだことがあるから、及び、「『如何にして殺されるか』を描く倒叙」というテーマに興味を引かれたので)
「ふーん」と。
自分の余命が短いことを知った社長が、自分に恨みを持つ部下に、「積年の恨みを晴らさせてやる」ために、殺されることにした。
というシチュエーションはかなり斬新で興味深く読んだのだけど、そしてこの設定でもちゃんと話が成立している点は普通に巧いと思うのだけど、小手先感が拭えないというか、「ふーん」と。
いわゆる「推理小説」の醍醐味は、「貴方は○○するとき××というミスを犯した。だから私はそれに気が付くことが出来たのだ」的な解決シーンの鮮やかさにある訳で、その点でこの話は、「徐々に盛り上がっていったものの、明確なピークを迎えないまま終わってしまった」的な消化不良感があります。
理由も割とハッキリしていて、「条件設定が特殊だからその点についてページを費やさざるを得ず、しかし前置きが長い割りに解決部分が一瞬で終わってしまった」という点にあるでしょう。
そもそも「第二・第三の事件」があるわけじゃないので、過剰な盛り上がりを期待するほうが悪い、とは云えるかもしれませんが。
13位かー。
ちょっと高くないかなー?
著者/訳者:石持 浅海
出版社:祥伝社( 2008-03 )
定価:¥ 880
Amazon価格:¥ 880
新書 ( 253 ページ )
ISBN-10 : 4396208456
ISBN-13 : 9784396208455



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