小説版4巻(完結巻)、に閉じた話です。
小説全体を通じて、あるいは他媒体との比較、あるいはstay nightとの関連、……等の話は、後日気が向いたら。(多分向くと思うw)
3巻の時に
虚淵玄に感謝と祝福を、奈須きのこには体重を乗せたグーパンチを見舞いたい
って書きましたがそれは何の話かと云いますとね。
……あ、今回は内容にも触れる可能性があります(多少ネタバレ気味)ので、気にする人はご注意を。
まず、「主人公」ははっきりライダー組なんすよ、この作品。
何しろ、ギルとセイバー、言峰綺礼と衛宮切嗣、の因縁を描いたFate/stay nightの前日譚、という大前提がある以上、この4人(とその周辺の人物)は「話の本筋より優先して消化しなければならないノルマ」を抱えてしまうわけ。
なので、「Fate世界」の中心に近い人達が「ノルマ」を消化する間に「Zeroのお話」を牽引する人たちというのはどうしても必要になり、それがライダー組の役回りだよ、という話。(話をFate組の人で回すのも「原理的に不可能」ではないけど、話を作るのが格段に難しくなるでしょうね)
してみればウェイバーとイスカンダルの凸凹な関係(超萌える)や、超グレートな宝具やその背景話なんかの「優遇」っぷりは合点が行く所で────これが「虚淵玄に感謝と祝福を」の部分────そうやって超盛り上がったところを瞬殺してのけるギルガメッシュとその宝具のぶち壊しっぷりには「これ考えた馬鹿誰だよ」と思わずにはいられない────これが「奈須きのこには体重を乗せたグーパンチを見舞いたい」の部分────わけw
いやまぁ率直にいうとセイバーにもギルガメッシュにも「体よく噛ませ扱いされた」感はあるのですが(この小説の「オリキャラ」が本編キャラに並び立たねばならないのだから、前半ではひたすら立てる展開になったのも必然、というか計算どおり、ではありましょう)、だとしても、イスカンダルが本作中最も魅力的なキャラだったという評価は動かない、と思います。
(虚淵玄の文章力で、「それまでにその圧倒的な力を存分に描写されていた『王の軍勢』を根こそぎぶっ飛ばす『エヌマ・エリシュ』」を描写されると、規模の違いっぷりで半分シラケますよ本当。「知らんがな」ぐらいしか言葉が出ないw)
他方、セイバーは割と空気。
他サーヴァントとの戦闘回数こそ多いものの一度としてまともに勝っておらず、またバーサーカーとの因縁話も引っ張った割にあんまり盛り上がらないというかテンションが下がって終わるというなんとも微妙ぃな展開であり、セイバーがもうちょっと雑魚じゃなかったらライダーも浮かばれたのになぁとそっちが気になります。(セイバーはどうでもいいですw)
切嗣と綺礼については、特に4巻で、必要なことはキッチリ書いた、気がします。(stay nightまともに覚えてないので細部の評価はできないけど)
……うん、少なくともセイバーよりは確実に存在感あったすね。(というか本当、セイバーの出番全部カットしても良いんじゃね、ってぐらいセイバーの存在意義はよく判らんw)
原作読もうか迷ってる人がいたら、読んで損なしです、とは強調しておきます。
Fate云々より「まどか☆マギカの脚本家」「虚淵玄世界」を意識したほうがいいすよ多分。
……あと「虚淵玄世界」という文字列からラヴクラフト臭を感じるというか「原初の混沌」感がありますね(どうでもええがな
(こんな締め?)