こんなタイトルですが「2009年の面白かった漫画」話の続きでもあります。(前回)
……多分、これが(2009年?の)作品単体の記事としてはラストになります。
強いヒロインと云ってもスクールデイズの言葉とか未来日記の由乃とかみたいないわゆる「ヤンデレ」ではねーですよ。ありゃただの社会不適合者です。
そういうのではなく、ガチガチの「強いヒロイン」が好きなのね。
要素としては……
・確固たる目的意識を持ち
・目的を達成するための努力を惜しまず
その結果として
・性差を補って余りある「実力」を身に付け
・自分の能力の高さを自覚し誇りを持ち
・しかし慢心しない
といったような。
(結果的に色恋とは無縁のキャラであることが多いですが、本質ではありません)
近い例では「鋼の錬金術師」のアームストロング少将であったり、「機工魔術士
」のメルクーリオ(人間)であったり、といったキャラが該当します。
同じくアフタヌーン掲載、「からん」の大石萌先輩を挙げても良いでしょう。
「なんでそういうキャラが好きなのか」ということについては説明は要らないというか、「誰がどう見てもカッコいいじゃないか」という話で。
いわゆる「女性的なかわいらしさ」とは対極に位置する存在ですが、「人間としての魅力」だったら俺はこっちを買いたいなぁ、と。
……おいなんか普通に俺の性癖の話になっているぞ。
(「強さ」とは方向性が異なりますが、「ジャジャ」のレナさん、「でじぱら
」のAV部の面々、といったキャラの魅力とも通じるところはあります)
さて武士道シックスティーンです。
まず大前提として剣道ガールの話です。
本編の主人公は、旧姓甲本改め西荻早苗、ですが、忘れてよい。

早苗のライバルとして準主役というかダブル主人公のもう片方を努める磯山香織、こちらが「魅力的な強いヒロイン」であり、同時にこの作品を成立させるための欠くべからざるキーパーソン、ということになります。

身も蓋もない表現をしてしまうと「早苗と香織が剣道を通じて切磋琢磨する話」で終わってしまうのですが、(因縁の?)ライバル二人のキャラがどちらも立っているので、そして香織の「寄らば切る」オーラが物凄いことになっているので、試合中どころか日常の場面でもいちいち緊張感に満ち満ちており俺はしばかれたい。

※ヒロインです
……あとこれは余談ですが、キャラの立ったヒロイン二人の関係が話の本筋ということで、フィルターの程度によっては百合でも行けると思います。(何の話だろう)
(絵/話/キャラで分ければ、この作品は徹頭徹尾キャラ押しなのですね。香織と早苗のやりとりこそが話を駆動していく)
試合のシーンは力感があって普通に良いと思うし、前作「しおんの王」ではギミックを投入しすぎて話が破綻ないし不完全燃焼だった1 ところ、今回は直球でヒロイン二人の関係が主眼ということで、判りやすくて濃い展開が期待できる、というか期待しています。
普通にお薦め、性癖とか属性が引っかかる人には強烈にお薦め。
著者/訳者:安藤 慈朗
出版社:講談社( 2009-11-20 )
定価:¥ 580
Amazon価格:¥ 580
コミック ( 190 ページ )
ISBN-10 : 406310611X
ISBN-13 : 9784063106114
- 将棋話で押すなら殺人事件とか失語症は無いほうが良かったし、将棋に絡めたせいで殺人事件の扱いは中途半端というかご都合主義だった印象がある。 [↩]




